PFI刑務所を知っていますか?
国と民間が共同で運営する「PFI方式」の刑務所を知っていますか?
「◇△刑務所」ではなく、「◇△社会復帰促進センター」と呼ばれています。
このPFI方式の刑務所が「官民協働」だということは、あまり知られていないようです。
日本の刑務所は、現在、過剰収容という問題を抱えています。
そんななか、運営の一部も委託された民間事業者のアイデアやノウハウを活用し、刑務官だけではなく民間の警備員も運営に携わるPFI刑務所の役割は大きいといえます。
現在の刑務所では、いわゆる「更生」に関するカリキュラムが不足しているのが現状で、この点でもPFI刑務所で民間のノウハウが活きることを願います。
過剰収容に再犯率、課題は山積みです・・・。
YOMIURI ONLINE:2015年07月06日 14時54分より
民間の資金やノウハウを活用する「PFI方式」で運営されている刑務所「喜連川社会復帰促進センター」(栃木県さくら市喜連川)は5日、近隣住民へのアンケート結果の報告会を喜連川公民館で開いた。
調査を実施した上瀬由美子・立正大心理学部教授が現状や課題を報告した。
同センターは旧黒羽刑務所喜連川刑務支所の跡地に建設され、官民協働の刑務所として2007年10月に開所。現在は刑期8年未満の男性受刑者約1500人を収容している。
アンケートは、旧喜連川町の住民を対象に今年2、3月に行われた。センターへの抵抗感について、「初めて聞いた時」は回答者の4割弱が感じていたが、「現在」では1割程度に減少していることが報告された。
また、全体の9割以上がセンターの存在を知っているが、民間の警備員が働いていることの認知度は半数程度にとどまるなど、さらなる住民理解への課題も明らかになった。
上瀬教授は「官民協働の刑務所だと知っている人が少なく、もう少し施設の特徴を多くの方に知っていただいてはどうか」と話していた。