勾留質問で初めて知った被疑者国選という制度

逮捕されて間もない頃、
留置場から警察の巡回バスで裁判所に向かいます。
そこで拘留質問と言って裁判官から流れ作業的に被疑内容に間違いが無いかを聞かれます。

表向きはこれから10日間(最大20日間)拘留すべきかどうかを裁判官が判断する為の手続きですが、
異議申し立てをしてもまず通らず、ほぼ流れ作業的に「拘留する」という引導を渡されます。

この場面で、被疑者国選を希望する事が出来ます。

その日に勾留質問を受ける逮捕されたての新人被疑者?達が裁判所の地下の一か所に集められます。
ちょうど駅のホームにある様な椅子が何十個と並べられた薄暗い部屋で手錠のまま自分が呼ばれるのを待ちます。
全員が呼ばれ終わるまでほぼ丸一日かかるのが通常で検事調べの時と同様、基本的に私語禁止で何もない時間を過ごします。

この間に警察官からのアナウンスで、
被疑者国選の件と、拘留通知を娑婆にいる人に1通だけ送れるので、その説明を受けます。

被疑者国選の希望と拘留通知をするかどうかの2点を順番に「あり・なし」や「あり・あり」と答える訳ですが、
うっかり間違えたらその後の命運を分けるので皆真剣です。