逮捕された身内・知人に対してあなたに出来る事
逮捕されて社会と隔絶されてしまった人間にとって、最も支えになるのは塀の外にいるあなたです。今すぐ出来る事を箇条書きにしますので、よく覚えておいて下さい。
どこの留置場に収監されているか調べる
逮捕されて、どの警察署の留置場に収監されているのかについては、家族や内縁の関係であれば警察から聞かされます。しかし、単なる知人・友人・恋人の場合、どこに収監されているのかなどの情報は教えてもらえないケースがほとんどです。
そのため、「どの警察署に収監されているか」を調べるためには、まず本人の家族に連絡して確認することになります。
新聞やテレビに出るような事件であれば、ニュースで「○○署が逮捕した」などと報道されることがありますが、その情報を元に、どこの警察署に収監されているかを特定することもできます。
留置場への面会
逮捕後1週間もすれば、接見禁止が付いていない限り、面会が可能になるケースが多いです。ただし、弁護士以外の面会は取り調べや検察庁での取り調べが優先されるため、いきなり行っても面会出来ない場合があります。
突然の逮捕で被疑者の立場になり、留置場に収容されている人間にとって、「親しい人に会えること」ほど嬉しいことはありません。留置場の中では、インターネットもテレビもなく、取調べの刑事・検事、留置係の警察官くらいしか接する相手はおらず、常に社会と隔絶された生活を送ることになります。
収監された人とあなたが、今後どう付き合っていくかを考える上でとても重要なことですので、一度面会に行ってあげることをお勧めします。
筆者はよく、「被疑者○○と面会したいのですが接見禁止など付いていますか?」と言って確認します。
留置場への手紙・差し入れ
直接面会に行けるのであればそれがベストですが、収容されている場所から遠い場所に住んでいたり、仕事の都合などで時間が取れない場合、手紙や差し入れ等はすぐにでもしてあげて下さい。
留置場へ差し入れ可能なもの
手紙
後述しますが、手紙は是非書いてあげて下さい。
たとえ1行だけの手紙でも被収容者にとっては精神的な支え・社会復帰への接点となります。
肌着・衣類
紐(ひも)が付いたものは本人に渡される前に取り外されます。
これは被疑者の自殺や自己防止の為とされています。
留置場への衣類差し入れに制限や規定はありませんが、
もしすでに実刑の可能性が高い場合は拘置所や刑務所でも使用出来る無地(出来れば白)のものが無難です。
本・雑誌
警察署での取り調べ・検察庁での取り調べがほぼ終わりに近づき、あとは「起訴・不起訴」など検察の処分を待つだけの状態になると、「今後、自分はいったいどうなってしまうのか?」といった不安もさることながら、社会と隔離された留置場生活での退屈さがピークを迎えます。
お金
留置場の中で買えるもの(自弁購入物品)もあります。
歯ブラシや歯磨き粉、ハンドタオル、切手や便せん・封筒・ 弁当(買わなくてもパン等の最低限の食事は支給されます)
特にハブラシ等の生活必需品が買えないと惨めな思いをします。
(お金が無くて買えない者は使用済みのものを貸与されると聞きました)
留置場生活の期間に所持していると丁度よい金額は大体1万円位です。
どのみち購入出来る物品が少ないというのもありますが、
拘置所に移監されると購入出来る物品の範囲が格段に広がり、所持金が無いと雑居房での生活となると特に惨めです。